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【国指定重要無形民俗文化財】銀鏡神楽(しろみかぐら)

今年もまた、多くの神々と舞い遊ぶ夜神楽の季節がやってきます

「神楽なくして明けぬ国」といわれる宮崎県。各地に夜神楽、昼神楽が伝承され、今年もまた、恵みを授かったことに感謝を捧げ、多くの神々と舞い遊ぶ夜神楽の季節がやってきます。
銀鏡(しろみ)神社は、西都市中心部から約40km、車で1時間強ほど山に入った銀鏡集落の氏神様です。銀鏡神楽は昭和53年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。宮崎県の神楽では初めて指定を受けた貴重な神楽です。毎年12月12日~16日に銀鏡神社大祭が行われ、14日・15日に夜を徹して神楽が舞われます。見どころは、数々登場する伝統の面や、外神屋の荘厳な設え、祝人(ほうり、舞い人)たちの美しく勇壮な舞です。供物は猪の頭や鴨など、猟師たちが仕留めた山の恵みが並び、思わず手を合わせてしまうほどです。

銀鏡神楽に行こう!

 

神楽とは

 

神楽とは、五穀豊穣や豊漁・豊猟を感謝し、1年の生活の安定を祈る集落の祭りのこと。宮崎では、神々への祈りを舞いに込めて受け継いできました。11月から2月頃までが夜神楽のシーズンとなります。神楽は、一説には太陽神アマテラスオオミカミが天の岩戸に隠れた折、岩戸の前でアメノウズメが舞った舞が起源とされています。

 

銀鏡story

 

天孫降臨の神・ニニギノミコトは、川に水を汲みに訪れたコノハナサクヤヒメに一目惚れし、求婚します。ヒメの父オオヤマツミは、姉のイワナガヒメも共に嫁がせますが、ニニギは無情にも送り返してしまいます。娘にはそれぞれ、花のように美しく華やかに、岩のように揺るぎない永遠の命という意味が込められていました。父は怒り、子々孫々を花のように限りある寿命としたといわれています。イワナガヒメは醜い自分の姿を見て鏡を投げ、枝にかかって光を照らした場所が銀鏡の地といわれ、この鏡が神社の御神体となっています。

 

神楽のマナー

 

神楽は、地域の人が神々と一体となる儀式です。そこに参加させていただくという気持ちで訪ねましょう。深夜は相当冷え込むので、毛布やカイロなどの防寒具、懐中電灯も必須。焼酎2本程度か、それに相当するお金(3千円程度。ご祝儀袋に「御初穂」「御神前」と書く)をお供えするのもマナーです。

山間の神社に一夜 煌々と火が灯る

 

14日から15日にかけて一昼夜、式三十三番を舞い明かす神楽の日がやってきました。銀鏡神社の境内には外神屋がつくられ、太鼓と笛の音が響き渡ると、地元から観光客まで、次第ににぎわってきました。代々受け継がれてきた貴重な面を着けた神様が登場すると、座はさらに沸き立ち、皆で競うように白い包みのおひねりを投げ入れます。宝冠の中に入るとご利益があると言われているのです。しんしんと寒さが増す中、岩戸からアマテラスを連れ出すクライマックスを迎え、白々と夜が明けると、子孫繁栄を願う舞や獅子舞も登場します。朝方、休憩を挟んだ後、狩猟の様子を面白おかしく演じる「ししとぎり」には、みんなで大笑い。「シシズーシー」(猪雑炊)が振る舞われ、神様からの恵みを皆で感謝しながら大切にいただきます。

シシズーシー(猪雑炊)
神様からの頂き物を分け合います

詳細について

日程

 

2018年12月14日(金)、15日(土)

 

場所

 

銀鏡神社

 

スケジュール

 

〇12月12日(水) 門〆(かどしめ)
〇12月13日(木) 17:00~星の祭り(式一番「星の舞」奉納)
〇12月14日(金) 19:00~翌日8:00 前夜祭、祭典式、式二番~式三十一番神楽奉納
〇12月15日(土) 11:00~本殿祭 13:00~式三十二番「ししとぎり」式三十三番「神送り」
〇12月16日(日) 9:00~狩場祭、稲荷祭


※時間については、当日、変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

お問い合わせ先

 

一般社団法人 西都市観光協会
TEL: 0983-41-1557

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