地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、西都市・高鍋町の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

西都市・高鍋町の地域情報サイト「まいぷれ」西都市・高鍋町

西都市の初詣特集

初詣参拝のマナー

知ってそうで知らない初詣参拝のマナーをお教えします。

宮崎神宮 権禰宜(ごんねぎ)本部怜さん

新年を迎え、正月に初めて神社に参詣し、その一年の幸せをご祈願する初詣。みなさんは、正しい神社参拝のマナーをご存じですか? 参拝するのなら、マナーをしっかりと守り、神様にお願いごとをしたり、感謝を伝えたいものですね。
今回は、知っているようで知らない初詣の所作について宮崎神宮の神職、権禰宜(ごんねぎ)の本部さんにお話しを伺いました。
マナーを守れば、神様もあなたの願いに耳を傾けてくれるかもしれませんよ。

鳥居は全部くぐる?

宮崎神宮の二の鳥居

――お参りするときは、鳥居をくぐらずに裏道などから本殿へ行ってもいいんですか?

諸説ありますが、正式なお参りとしては、やはり正面からがよいとされます。
宮崎神宮では、境内の外に一の鳥居があり、二の鳥居、三の鳥居とありますが、すべて鳥居をくぐってお越しくださいという決まりはございません。

鳥居をくぐることは、気持ちを清める意味もありますので、くぐる際は、「これからお参りいたします」と神様に向かって一礼をするのがよいでしょう。

手水舎(てみずや)について

宮崎神宮の手水舎の水は井戸水なので冬あたたかく夏ひんやり

ーー初詣の際、寒いのであまり水に触れたくないのですが、手水舎で手を清めた方がいいんですか?

お参りをする前に身を清めるための大切な儀式の一つです。柄杓を手にとって、下記の手順で手をお清めしてください。
(1)右手で柄杓を取り、水を汲み、左手にかけます。
(2)次に、柄杓を左手に持ち替え、右手にかけます。
(3)再び、右手に柄杓を持ち替え、左手に水を受け、口をすすぎます。
(4)そして次に使う方のため、両手で柄杓を立てて、柄杓の柄に水を流します。
以上の工程をひとすくいの水で清めます。

参道の歩き方について

鳥居から御社までを結ぶ参道の真ん中は「正中」と呼ばれる

――参道の真ん中は神様の通り道だというのは本当ですか。

「正中(せいちゅう)」といって神様の通り道と言われています。神様のことをお考えであれば、そこを少しはずしてお参りください。
宮崎神宮の場合は、左側通行です。どちらか分からない場合は、手水舎側と覚えておけば間違いはないかと思います。

神門をくぐる際も鳥居と同じように一礼をするのがよいでしょう。神門の枕木も踏んではいけないと言われておりますが、段差がございますので、ご高齢の方、足の不自由な方はそこまで気にしなくてもよいです。新年を迎えるにあたってせっかく参拝に来られた神社でケガをしてしまってはどうしようもありませんので。

参拝の時間は?

神社によって開門時間が違うので確認を

宮崎神宮では、元日のみ0時から開門しています。元日以外は5時半からとなっております。よく、お正月三が日の深夜に参拝に来られる方がいらっしゃいますが、深夜に開門しているのは元日のみですのでご注意ください。
参拝する時間帯についてもよく質問があります。時間は基本的には決まっておりませんが、お日様が出ている午前中に参拝するのがよいとされています。
それぞれの神社によって開門時間は違いますので、参拝前にご確認していただくとよいでしょう。

参拝の礼儀・作法について

ーーお参りの作法ってあるのですか?

参道を通りご神前に進み、お賽銭箱の前に立ったら会釈をして、お賽銭を静かに投げ入れます。
次に、二礼二拍手一礼の作法で拝礼を行い、会釈してから退きます。出雲大社や宇佐神宮など、四拍手の所もあります。神社によって異なりますのでご確認ください。

服装は、一般参拝の場合、正装までする必要はございませんが、神様の前ですので、派手すぎたり、カジュアルすぎたりする服装は避けるようにしましょう。

おみくじ・お守り、お札について

おみくじもお守りの一つ

ーーおみくじの順番ってどうなっているんですか?

神社本庁が監修する「神社検定」で定義しているおみくじの順番は、
大吉→吉→中吉→小吉→末吉となっております。この順番の考え方は、それぞれの神社によって違う場合もありますので、参拝した神社や寺院で確認することをお勧めいたします。

ーー大吉は持ち帰り、他は神社に結んで帰るのですがそれでいいんでしょうか?

これから一年、健康や学問、商売などで気をつけることが神様のお言葉として書かれておりますので、読み返して気を引き締める意味でもお持ち帰りいだだくのはよいとされます。お守りとなりますので持ち歩く際は、粗末に扱わないようにしていただきたいですね。

ーーお守りやお札はずっと持っていてもいいんですか?

「基本的に1年間」で神社にお返しください。神様のご加護に有効期限などはありませんが、1年経ったお守り・お札は、感謝とお礼をお伝えし、 返納するようにしましょう。
宮崎神宮では、古いお守りやお札のお焚き上げを行う、古神符焼納祭(こしんぷしょうのうさい)を行っておりますので、古い御札、御守等がございましたら、お持ちになられてください。どんと焼きを行っている神社もございますのでご確認ください。

最後に……
大きな神社などパワースポット巡りなども近年多く見られますが、まずは、お住まいの地域を守ってくださっている一番身近な神様「氏神様」に新年のご挨拶いたしましょう。
参拝するにあたって、いろいろなマナーをお伝えしてまいりましたが、一番大切なことは、神様の前に立つにあたって清らかな気持ちで参拝できるか?ということ。
服装、心構えなど、形式的な「参拝のマナー」よりも大前提として、「心のマナー」を大切したいものです。

宮崎県内650社の氏神様は

宮巡 ~神主さんが作る宮崎県の神社紹介サイト~へ

この記事に関するキーワード